ユーザーの不満を解決できる商品開発ストーリーは良質なWEBコンテンツです
新商品を開発するとか、新しい取り扱い商品を選定する場合の社内で検討される内容や採用を決めた決定的な部分は、ユーザーの不満を解消するためにユーザー視点で商品の採用や開発をしたもので、良質なWEBコンテンツになります。
新商品採用の決め手
新商品を採用する場合。下代が安いので、利益が上がると言う理由で採用することもあるでしょう。また、取引条件が良い新規取引先からの提案があって、その企業との取引へ変更する場合もあるでしょう。企業は利潤追求が目的である以上、そのような採用理由ももちろん正しい選択だと言えます。しかし、多くの場合、ユーザーの立場に立った商品選定をしていることも当然あるはずで、ユーザーのどのような不満を解消するために採用したのか、それは品揃えなのか、あるいはある部分の違いによって商品が使いやすくなるなどの品質の向上や機能向上など、これまでの商品でユーザーがどんな不満を感じていて、どうやって解決できるのかなど、商品選定を決定付ける違いについてユーザーに伝えることは、既存の類似商品について不満を持っている場合には問題解決になりますので、コンテンツです。多くの場合、画期的な商品が登場して来ることはあまりありませんので、商品の改良された部分はごく一部だと思いますが、それでもこれまでの不満を解決できることは凄いことなので、その部分については十分に突っ込んだ説明が必要です。問題解決について十分に納得できる情報が掲載出来れば、そのコンテンツはコンバージョンにつながります。コンバージョンにつながるコンテンツが理解できれば、他の商品でも同様のユーザー視点の情報を公開して行けば、良質なWEBコンテンツが蓄積されるようになります。通常コンテンツが直ぐにコンバージョンに繋がることは滅多にありません。商品についてのコンテンツは商品の売り込みでは無く、ユーザーの不満や疑問を解決するものでなくてはいけません。これまでの商品を使用していて「なんでこうなるの?」とユーザーが疑問に思う商品の欠点の原因などをきちんと説明し、その疑問や問題の解決策を明示することでユーザーが「なるほど!」と思うコンテンツとなります。
新商品開発秘話はコンテンツです
さらに、新商品を開発する場合は、既存の商品にどのような問題があり、のどのような部分を改善しようとしたのか、ユーザーのどのような不満を解消しようとしたのか、ユーザーが商品のどんな部分に不満があるのかをアンケートなどのデータで捉えている場合はそのデータも公表しましょう。その不満が生まれる原因は何だと考え、その不満を解消するために選んだ手段。それを実現するために、素材の選定。実際に試した素材によっての結果の違いや、設計段階でどこをどう変えたのか。形状の変更であったり、内部構造の変更など、なぜそうしなければいけなかったのかなど、設計でこだわった部分。そこは企業秘密の部分もあるとは思いますが、出来る限り公開しましょう。試作で発生した問題。その問題は何に起因していたのか、その問題をいかにしてクリアーしたのか。量産に入った時の品質維持。設計や試作段階で壁にぶつかって挫折しそうになったことや、様々な成功体験や多くの困難を乗り越えた体験。さらにはテストマーケティングで発生した問題。実際に出来上がった商品を持って営業した時のプレゼンテーションの反応。販売を開始してからのお客様の反応など、新商品の開発には一つの物語があると思いますので、それを時系列に、そして、その時々で沸き起こる感情などもユーザーに伝えることで、商品に対する共感なども得られるコンテンツになります。以前の商品と新商品の性能比較やユーザーの不満がどれだけ解消できたのかなどのデータが取得できればそのデータも有効です。商品開発でも画期的な商品が生まれることは希なことなので、ユーザーの不満を解消できる部分は僅かかも知れませんが、少しでも不満を解消できる商品を開発することは凄いことなので、その部分を十分に深く掘り下げて情報を発信しましょう。また、商品開発がこれまでと全く違った視点で開発できると、画期的な商品になる場合もあります。その場合は、その画期的なアイデアがどうして生み出されたのかも含めてコンテンツにしましょう。そもそも、新商品開発はユーザー視点じゃないと、ユーザーに受け入れてもらえる商品を作ることはできません。ユーザー視点で開発した商品をユーザー視点でコンテンツにしてユーザーに伝えることは当然のことです。ユーザー視点で開発した商品の数々の困難を乗り越えるストーリーはユーザーに感動を与えることが出来るとても良質なWEBコンテンツです。
新商品開発秘話はNHKの「プロジェクトX」でも番組として放送されていてかなりの人気番組でしたので、十分なコンテンツです。商品開発でぶち当たる障害も開発者であれば当たり前と思っていて、障害と感じていない場合もあります。開発者にとっては日々のことなので当たり前と感じていても、一般人からすれば物凄いことをしていることが多いので、開発段階で経験することは出来る限り克明に公開すると、読み応えのある良質なWEBコンテンツになります。