コンテンツマーケティングを行っても検索結果に表示されなければ意味がありません
2012年3月にGoogleは「コンテンツが充実していないのにSEOが上手なサイトと、SEOは出来ていないけれど、充実したコンテンツを持っているサイトの条件を平等にする」と発表していますが、Googleは正しいSEOを否定していません。むしろ推奨しています。
「コンテンツが充実していないのにSEOが上手なサイトと、SEOは出来ていないけれど、充実したWEBコンテンツを持っているサイトの条件を平等にする」と言うことは、コンテンツが充実していて、SEOも出来ていればより上位に表示されると言うことです。どれだけ良質なWEBコンテンツを制作しても、コンテンツとSEOの両方で武装しているWEBサイトにはかないません。コンテンツマーケティングで、ユーザーに購入させる技術が無くても販売が出来るサイトを作ってもアクセスが無ければ、コンテンツマーケティングは失敗に終わります。良質なWEBコンテンツを制作できればそれなりの順位は確保できると思いますが、検索順位とアクセス数には密接な関係があります。
イギリスのNetBoosterが公開した2014年の検索順位別クリック率データでは
1位 19.35%
2位 15.09%
3位 11.45%
4位 8.86%
5位 7.21%
6位 5.85%
7位 4.63%
8位 3.93%
9位 3.35%
10位 2.82%
この結果からすると2ページ目では1%台のクリック率になり、ほぼアクセスは無いものと考える必要があります。さらに10位以内で極力上位に表示された方がアクセスは多くコンテンツマーケティングの成果も出やすいことになります。どれだけ時間と労力を使って良質なWEBコンテンツを作っても見てもらえなければ意味がありません。
コンテンツマーケティングでユーザーが求める情報を掲載しても、読んでもらえなければ、ファンになったり購入に繋がったりしません。コンテンツマーケティングを行う上では、SEOを切り離して考えることは出来ません。コンテンツマーケティングは制作したコンテンツに有効なアクセスをできるだけ多く獲得しないといけません。
最大限にアクセスを稼ぐためには、コンテンツの質を出来る限り高く保つこと。コンテンツはオリジナリティが高く、真実で独自の考察があるなどユーザーにとって興味深い内容であること。titleタグに検索して欲しいキーワードを含めること。descriptionにも検索して欲しいキーワードを含めること。本文にも同様にキーワードを含めることです。さらに内部の関連するページへそのページに含まれるキーワードでリンクを張ることです。さらにホームページとSNSを連携させるなどして、ソーシャルメディアでの共有や拡散を目指します。
良質なWEBコンテンツが制作出来て、SEOも出来ていればコンテンツを増やして充実させて行くと、ターゲットキーワードで検索上位が実現出来ます。
SNSのレビューは「その他のキーワード」として検索結果に表示されます
また、実際に商品を購入したユーザーがblogやSNSで商品のレビューを掲載することがありますが、ブランドや企業名で検索した時に、Googleは「他のキーワード」として検索キーワードと一緒によく出現するキーワードを表示します。コンテンツマーケティングで商品についてユーザーが知りたい情報を掲載していても、実際に購入したユーザーの体験がコンテンツと違う場合は、批判的な内容が「他のキーワード」に表示される可能性があります。どれだけコンテンツマーケティングを行っても、そこに書かれているコンテンツが事実で無ければ、blogやSNSで批判され、それが検索の「その他のキーワード」に表示されてしまうと、その企業のWEBコンテンツは信用出来ないとユーザーに判断されてしまいます。批判的な「その他のキーワード」が表示されてしまうと、ユーザーは警戒しますので、コンテンツマーケティングはかなり難しくなります。
このような批判的なキーワードが表示されないようにクレームに対しては真摯な対応をしないといけません。一度発生したクレームは完璧な再発防止策を行わないと、同じ問題を複数のユーザーがSNSに投稿することになり、その内容が「その他のキーワード」に表示されます。一度表示されたGoogleの「その他のキーワード」はなかなか消すことが出来ません。「その他のキーワード」はユーザーの行動の結果なので、企業側がコントロールすることは出来ませんので、一旦、ユーザーからの評価が定着してしまうと、簡単に覆すことが出来ないからです。
コンテンツマーケティングは良質なWEBコンテンツが重要ですが、SEOで検索結果で上位に表示されて、十分なアクセスを稼ぐことが出来ないとコンテンツマーケティングとして機能しません。しかし、多くのユーザーがコンテンツとユーザーの実体験に乖離があると感じるとSNSでその不満を投稿されると、Googleの「その他のキーワード」に批判的なキーワードが表示されるので、クレームに対しては十分に注意して再発防止策を行いましょう。