WEBコンテンツをどんどん公開するとCTR(クリックスルーレート)が一時的に大幅に下がります。CTR=クリック数÷表示回数×100で、検索エンジンで表示された数のうちクリックされた回数を表します。CTRは検索順位が低いほど低くなります。
Googleには2種類のインデックスがあります
- プライマリ インデックス ―― 通常のインデックス。正式にURLが登録され、検索結果に出続ける。インデックスまでに時間がかかることがある。
- ファスト トラック インデックス ―― インデックス速度が速く、すぐに検索結果に出る。永続的なインデックスではない。
Googleには上記の2種類のインデックスがあります。ファスト トラック インデックスでとりあえず表示される検索結果と正式なプライマリインデックスがありますが、GoogleのWEBサイトの評価には時間がかかります。良質なWEBコンテンツに矢継ぎ早に公開しても、すぐには検索上位には表示されず、安定するには数ヶ月かかる場合があります。最終的には上位に表示されるページでも最初は50~60位ぐらいから徐々に上がっていくことも往々にしてあります。なので、検索結果には表示されるけれど、クリックされないことが多くなります。
コンテンツを多く続けて公開すると、多様なキーワードがインデックスされて、そのキーワードが軒並み下位に沈んでいることも多くあります。下位にあってもユーザーが検索したキーワードで掲載されているページが表示されると表示回数としてカウントされるので、クエリの数は多くなり、クリック率は下がります。
CTRはGoogle・Search Consoleの検索アナリティクスで調べることが出来ます。
CTRが大幅に下がってもあまり気にせずに公開を続けて行けば、公開の古いページから順番に安定した順位に落ち着きます。CTRが下がると動揺して、コンテンツの公開を躊躇してしまうこともありますが、気にせずにコンテンツの公開を続けて行きましょう。
個別のキーワードのCTRは確認しておきましょう
イギリスのNetBoosterが公開した2014年の検索順位別クリック率データは以下です。
1位 19.35%
2位 15.09%
3位 11.45%
4位 8.86%
5位 7.21%
6位 5.85%
7位 4.63%
8位 3.93%
9位 3.35%
10位 2.82%
この順位ごとのクリック率に比べて自分のサイトの平均掲載順位に対するCTRが異常に低い場合は、titleやdescriptionをクリックしてもらえるような内容に変更した方が良いでしょう。
CTRが極端に低くなった場合は、個別のキーワードの平均掲載順位が20位以内で、表示回数が100回以上のキーワードについては、SEOとCTRを上げる対策を行いましょう。CTRの改善にはPDCAの管理サイクルを回すことです。目標を決めて、対策を実施して、結果を確認して、目標との差についての策を実施することを繰り返すことです。ただ、一時的に低下したCTRは時間と共に改善しますので、あまり慌てる必要はありません。あまり考えずに良質なWEBコンテンツをどんどん公開することに主な労力を使うようにして下さい。