ついに工場売却と社員の解雇するまでの経営危機

ついに念願のホームページが完成!とてもきれいなページに大満足でした。

当時も一般論としてホームページは更新しないと売れないと言うことは聞いていました。
しかし、デザイナーさんがデザインしたホームページの完成度は非常に高く、素人が更新してデザインが崩れてしまうことがすごくイヤで一年間全くページを触らずに置いておきました。
その結果、初年度の一ヶ月平均売り上げは14,952円でした。

自ら更新開始!39歳~

下請けの仕事もどんどん悪くなり、このままでは本当に死んでしまうという焦りもでてきて、ホームページの更新を開始。

綺麗なデザインのページを素人が壊すのは忍びなかったのですが、お客様に当社の特長や強味をしっかり伝えるためには、抽象的なイメージよりも文章が必要だと思いページを増やして行きました。
ページが増えるにしたがって少しずつですが反応が出てくるようになり、注文も確実に増えるようになってきました。

ここから売り上げは順調に伸びるようになってきまして、二年目は前年の15倍、その後も2~3倍の伸びを続けるようになりました。
それでも、本業の下請け加工の受注環境悪化をカバーしきれるまでには至らず。
苦しい経営が続きました。

この当時はインターネットの商取引での成功事例がほとんどなく、銀行の対応もとても冷たいものでした。
また、同業者からも多くの疑問の声をあびせかけられ、本当に自分の判断は正しかったのだろうか?と思う気持ちと、日本の縫製工場はエンドユーザーに近い取引ができないと生き残れないと思う気持ちが交錯する日々でした。

単独の事業としては順調に伸びてはいましたが、本業の落ち込みを補い切れないでいるので、気持ちは常に追い込まれている状態で、何か一つ別の問題が発生すれば、精神的にはダウンしそうな状況をずーっと続けてきたように思います。

下請けとして30人あまりの社員を抱えて、自分では「経営しているつもり」でした。
しかし、自ら売り上げを作れる商品を開発して、販路を開拓すると言うことは、これまでの下請け時代とは全く別の能力や精神力がないとできないことを実感。
本当の経営者、特に創業経営者というのは並みの精神力ではできないことで、これまでやってきたことは、お金の心配をする工場長だったことを痛感しました。
ましてや、高度成長期のように市場が物を欲している時代ではなく、これまでに売れそうな商品はほとんどと言って良いほど市場に投入され尽くした後に、新規参入するわけですから、最初から勝てる確率は極めて低いわけです。

国や県などが、創業支援だと言っていろんな施策を実施してくれています。
このことはとてもありがたいことなのですが、精神的な面の相談に乗ってくれる機関はもちろんありませんし、下請け仲間の経営者はたくさんいますが、創業型の経営者の人脈も無かったので、当然私の周りの経営者仲間に、私のような経験をしている人はいなかったので、一人悩む日々でした。
この頃から経営者の孤独も実感しました。

自分の頑張ろうとする心とは裏腹に下請けの受注環境の悪化は、予想を遥かに上回るもので、頑張っても頑張っても追いつきません。

ついに工場売却と社員の解雇せざるを得ない経営危機

下請け体質のまま経営を続けても決して浮上することはありえないと判断。インターネットの事業に専念できる体質に変えることを決意。社内体制の縮小を決意し、解雇も決断しました。
大きい工場が必要ないと判断して工場を売却。そして一部の社員を解雇しました。工場の売却は不動産会社を通さず、銀行の紹介先に売却しました。

解雇されて退社していく社員の口からも厳しい言葉が私に浴びせかけられました。
「販売と言うのは、カバンを持って外へ出ていくもので、パソコンの前に座って売るというのはおかしい」と解雇した社員からは言われました。解雇と言うのは、解雇された人にレッテルを張ってしまうことになるわけで、私自身もすごく抵抗がありました。
工場売却と解雇と言うのは、これまで経営していて一番辛い決断で、工場売却や社員の解雇をした自分は敗者なのか?と打ちひしがれる思いの日々でした。

取引先からの要請があったとは言え、過大な投資をしてしまったことで、社員を解雇して、さらに工場の売却するまでの経営危機を招いてしまったことは、経営者として大きな判断ミスの結果だと思っています。工場新築の計画が持ち上がった時に、この選択によってもたらされる最悪の結末を考えていれば、このような経営危機は招かなかったのではないかと思います。取引先に100%依存した考えに従って招いた経営危機で、最悪の選択をした結果でした。

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