縫い目で分かる服の品質の見分け方

服を買うときには、脇や袖のミシンの縫い目にも気をつけましょう。縫い目で見分ける服の品質をお伝えします。
値段が高いから良いTシャツで安いから悪いTシャツだとは言えません。
安くてもしっかりした作りになっているTシャツもありますので、Tシャツを見る目を養いましょう。
お見せする写真は、わかりやすいように糸の色を一本一本変えています。

このミシンの縫い目はオーバーロックミシンで、縫い目の締り具合のことを糸調子と言います。

Tシャツの良い縫い目

nui2omote普通はこのような縫い目になっています。(脇や袖の部分)
二本針オーバーロックというミシンで縫います

同じ縫い目を裏から見た状態です。
縫い目の中ほどと下側に赤と緑の糸が点々と見えています。針糸が締まった状態です。

表側になる部分から見た状態です。
普通ですね。縫い合わせた部分が開きません。

 

悪い縫い目

nui2omotedame表側から見た状態です。ちょっとわかりづらいですが、緑の糸が浮き上がっているのがわかりますか?

良い縫い目に比べると、赤と緑の糸がループになっていますね。針糸が緩んでいる状態です。

赤と緑の点々は針糸なので、点々が大きく見えるのは、糸が緩いからなのです。表側から見ると糸が見えるほど緩い状態で、縫い合わせた部分が締まっていません。

 

悪い縫い目

nui1omote先ほどご説明した二本針オーバーロックではなく、一本針オーバーロックの縫い目です。先に説明した縫い目のものより針糸が一本少ないものです。この縫い目で脇を縫ってあるTシャツは、品質よりもコストを優先した商品です。僅か糸1本分のコストさえも抑えたい程コストが厳しい商品と考えるのが適当です。

 

 

最悪な縫い目

nui1omotedame上の一本針と同じ縫い目ですが、縫い目が上のものよりも粗いものです。中国製のTシャツなどでたまに見かけます。
このような縫い目の商品は絶対に避けたほうが良いですよ。

 

 

Tシャツの脇などを一本針で縫うのは、そもそも糸のコストさえも抑えたいからで、その上、縫い目が粗いと言う事は、少しでも早く縫いたいからなのです。ミシンの最高回転数がミシンによって決まっていますので、少しでも早く縫って、一日にたくさん作りたいとなると、縫い目を粗くすると、生地を送って行くスピードが上がりますので、早く縫えるわけです。
ここまでしてコストを下げたいTシャツが良い商品のわけがありません。是非ご注意ください。

また、二本針で縫ってあっても、針糸が締まっていない服は、縫製工場の品質管理が出来ていないと言う事です。糸調子の調整は、工場の品質管理の基本です。糸調子は作業を始める前の朝一番に確認しますし、糸を替えた時にも確認するものです。この基本が出来ていない工場で作る商品は絶対に良い品質の服ではありません。糸調子を見ることは、服を作っている縫製工場の品質管理の基本を見分けるポイントになります。

ブランド信奉もあると思いますが、同一ブランドでも同一工場で縫製しているわけではありません。ブランドとして、協力工場など特定の工場を使っている場合もありますが、商社を通して色んな縫製工場を使っているブランドもあります。商社を通して縫製工場に発注すると、どんな工場で生産するか分かりません。取引に当たっては、工場の現場も見に行きますが、見に行った工場の生産ラインでは無く、その工場からさらに下請けの縫製工場に流される場合もあります。その下請けの縫製工場が内職をたくさん使って服を作っているかも知れませんので、品質は全く予想出来なくなります。ブランドとしてしっかり品質管理がされていれば、倉庫に入荷した段階で、抜き取り検査を行って、糸調子不良があれば返品して修理されますが、ブランドとしての品質管理がしっかりと出来ていないと、糸調子不良の商品があっても抜き取り検査で見つからず、そのまま店頭に出てしまいいます。ブランドによって品質管理の基準も違うでしょうし、縫製工場から入荷した商品の抜き取り基準も違うので、品質管理基準の低いブランドは不良品が店頭に並ぶ可能性が高いことになります。ブランドを盲目的に信用することなく、自分自身の目で良い服を見分けるようにしてください。

服は、他の工業製品のように機械や金型によって品質を作り込む商品ではありません。品質は人の手によって作り込まれます、ですので、縫製工場で作業する人の技術に依存するところがとても多いのです。「衿が傾いている無地Tシャツはおすすめできません」や「衿で見分ける服の品質の見分け方」でも公開しているように、服はプレスして上から型抜きするような商品では無く、右から左、又は左から右へと縫います。そして、ミシンは下が送り歯で生地を送り、上は押さえで、生地を手前に押そうとするので、普通に縫うとねじれてしまいます。ですから、左右対称に作るのはとても技術が必要です。服の品質を見分けるには、縫い目と一緒に衿が左右対称になっているかどうかを確認しましょう。

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「縫い目で分かる服の品質の見分け方」への1件のフィードバック

  1. とても勉強になりました。私は、服を購入する時は、細部の縫いかたを、よく見て購入していたのですが、これでまた、買い物が、楽しくできます。

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